星に願いを・・・
壮大な宇宙にテーマを絞った随筆(エッセイ)集です
星に願いを・・・Part2(惑星) 2003/10/05
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(2003/09/11付け「ひとRiごと」のリバイバルです)
いやー、見事な満月。今日は中秋の名月。近年希にない見事さ、午後8時現在であるが。▲さて、昨
日、一昨日と月と火星の大接近であったが、今日はチト様子が違う。月と遠く離れた火星の輝き。火
星の位置が毎晩のように違っているのだ。はて? オリオン座やカシオペアの星座など、その日によ
って移動してしまったら、星座にはならないではないか。▲古代に唱えられた地動説・天動説を最後
まで悩ませた、これら数個ある星々の異常な動き。今となっては簡単な答であるが、その名答は、こ
れらは惑星だから。「惑星」と名付けられただけに、その動きは無法則に戸惑っていた。▲太陽系の
第三惑星が我が地球なら、その兄弟分に「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」
「冥王星」がある。これらは地球から近いので、自ら光っていなくても、太陽の反射だけでも地球から
観ることができる。そして、地球から近いからこそ、その動きが複雑に見えてしまうのである。太陽か
ら近い順に並ぶ短距離走のトラックを思い浮かべてもらいたい。第三惑星の地球がインから3コース
目とすれば、火星はその外側4コース、木星は第5コースとなる。カーブで先往く火星や木星を、イン
から地球が追い抜けば、そのアウトコースを走る火星・木星は後ずさるように、後方に消え去る様に
地球からは見えるはずである。▲一方、星座を形成する星々は恒星と呼ばれている。自ら燃えて、
光り輝く、太陽みたいな星である。天文学的な数字でないと言い表せないくらいに遠い所に存在す
る。だから不動に見えるのだ。▲地動説・天動説が論争されていた頃、星の不動なハズの理論に対
して、火星や木星そして土星は自由気ままに夜空を動き回っていた。ロケットなど無い時代に、早くも
「惑星」という概念を導き出していたのだから、昔の天文学者や科学者たちは偉い。不幸にも、これ
らの学者たちは、当時の裁判で「死刑」を求刑されてしまう。「あまりにも信憑性がない理論を公然に
言い表した」といった罪で。当時はキリスト教全盛時代、言論の自由はやはり無かったんですね。詳
しいことは、「ガリレオ・ガリレイ」や「アリストテレス」関係の文献を読んでもらいたい。読書の秋でも
あるし。
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