星に願いを・・・
壮大な宇宙にテーマを絞った随筆(エッセイ)集です

 
星に願いを・・・Part21(月) 2004/03/28


 「名月を取ってくれろと泣く子かな」。誰の句だったか忘れてしまいましたが、1969年 7月20日に、人 類が初めて月に到達して以来、手に届く天体になりました。また、地球以外で地質サンプルが採取さ れているただ1つの天体でもあります。
 月の運動はとても複雑で、そのひとつに公転周期と自転周期の一致が挙げられます。その為に 我々地球人は未来永劫、月の半面しか見ることができないのです。「月の見えない裏側には、宇宙 基地が存在するのでは?」 そんな未知の探求に臨んだのが、1959年ソビエトの月ロケット・ルーニ ク3号でした。
 月は地球の約1/4の大きさ。と、いうことは月から見る地球の姿は、地球から見る月の大きさの4 倍ということ。大気も存在しない月の澄んだ空から見る地球は、明るさも月の80倍もあって、青く、美 しく、まぶしく見えるに違いない。ただし、この景色を拝めるのは、月の半面に居る場合のみである。 (MIDI: ベートーベン「月光」)



戻る
前へ
次へ