星に願いを・・・
壮大な宇宙にテーマを絞った随筆(エッセイ)集です
星に願いを・・・Part14(天王星) 2004/02/21
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太陽系第7惑星は天王星。木星、土星に続いて3番目の大きさである。発見されたのは1781年、
ハーシェルによってである。面白いのは、天王星は全くの偶然によって発見されたという点で、後に
登場する海王星や冥王星とは登場が異なる。その時、ハーシェルは望遠鏡を覗いていて、たまたま
発見してしまったのだ。彼は別に望遠鏡で遊んでいたわけではないが、この偶然が宇宙の新発見に
つながる例が多いから宇宙の神秘は不思議である。
遠い惑星だけあって、これまでに探査機が飛んだ例は、ボイジャー2号のみ。土星の探査後、1986
年1月24日に 天王星に接近しました。これまでの5つの衛星の他に、10個もの衛星を発見しました。
天王星にも土星や木星のような環のあることが知られていますが、天王星の一番の特徴は自転軸
の傾きです。太陽系のほとんどの惑星は、黄道面にほぼ垂直な 軸を中心に自転していますが(地球
は約23.5度傾いているので四季を生み出している)、天王星の自転軸は黄道面にほとんど平行で
す。その傾き方は98度、つまりほとんどごろんと横に倒れてしまっているのである。そんなわけで、天
王星の極のうち、どちらが北極でどちらが南極であるか、という問題は今も論争が続いて います。
天王星の英語表記は「Uranus」。私が学生の頃は「ウラノス」と習いましたが、今では「ユーラナス」
と発音されるようです。外惑星のうち、天王星、海王星、冥王星は地球から天体望遠鏡を用いて観
測しても、ほとんど点にしか見えない地味な惑星です。もしも、曜日がもうひとつ多かったら、ひょっと
して「天曜日」なんてあったのでしょうか。(MIDI: ホルスト「惑星」より「天王星」)
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