星に願いを・・・
壮大な宇宙にテーマを絞った随筆(エッセイ)集です
星に願いを・・・Part10(木星) 2004/1/18
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ホルストの組曲「惑星」の中から、「ジュピター」の音源と共にお届けする「星に願いを・・・Part10」。
シリーズで太陽系惑星を取り上げて行きたいと思っています。初回は太陽系第5惑星の「木星」。
望遠鏡で夜空の星を覗いたことのある方なら、その美しさにおいて、土星に続いて感動を呼ぶ惑
星です。かのガリレオ・ガリレイが発見した4つのガリレオ惑星(イオ・エウロパ・ガニメデ・カリスト)が
真珠のように光り輝く姿は必見です。そして、木星本体には大赤斑と呼ばれる地球2個分もの巨大
な台風の渦みたいなものが見られます。木星は地球のような固い地面を持つ惑星ではなく、アンモ
ニアやメタンなどの液体と気体から出来ているので、大気の模様が幻想的なのでしょう。
約20年も前、NASAの探査機「ボイジャー」は木星にも環があること、衛星が全部で16個あることな
どを次々に発見して、当時の世界を驚かせました。特にガリレオ衛星の1つである「イオ」には活火
山があり、300kmの高空まで噴煙を吹き上げる噴火の、衝撃的な写真は未だ忘れることができませ
ん。
「たま」の「さよなら人類」のヒット曲に登場したフレーズ。「今日人類が初めて木星に着いたよ。ピテ
カントロプスになる日も近づいたんだよ」。実際に、木星には大地は存在しないので、人類が降り立
つとすれば、地球に内部組成が似た衛星の「イオ」か「エウロパ」のことなのでしょう。
ギリシャ語で木星は「ゼウス」。まだまだ新発見が期待される巨大な惑星です。
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