星に願いを・・・
壮大な宇宙にテーマを絞った随筆(エッセイ)集です

 
星に願いを・・・Part5(ミルキーウェイ) 2003/10/18
 我が40年の人生において、たった一度だけミルキーウェイ(天の川)を見たことがある。当然昔か、 海外でか、と思いきや、以外と日本国内で、5年前ほどのことである。といっても、観測地は沖縄県 は八重山諸島の黒島に旅したとき。この島は島民より家畜の牛や豚の方が数が多いという、天体観 測にはもってこいの地。別に天体ショーを見るためにこの島を訪れたわけではないが、夜中に海辺 に散歩したときに、たまたま頭上に流れるこの川を発見した次第である。実際に眼にした感想はまる で雲。しかし、雲にしては形が変わらず、月明かりもないのに雲が見えるわけがない。その形は複雑 で、本当に天に流れる川のようだった。
 このミルキーウェイ(天の川)の正体は、我が太陽系が属する銀河系の中心部。銀河系はアダムス キー型の円盤の形をしており、中央部は恒星の密度が濃い。我が地球のある太陽系はその中心と ヘリの中間に位置するので、そこから見た中央部が「天の川」の姿として見えるのである。ちなみに、 円盤部分の直径は、約10万光年。光年の距離はPart4で述べたとおりです。イヤー、我が銀河系は デカい、そして存在する星の数もハンパではない。
 更に驚くことに、宇宙にはこの銀河系規模の星団が無数に存在します。内側から見た銀河が「ミル キーウェイ(天の川)」なら、外側から銀河を見ればどのように見えるのでしょうか。次回はマゼラン。



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