星に願いを・・・
壮大な宇宙にテーマを絞った随筆(エッセイ)集です
星に願いを・・・Part4(アルファ・ケンタウリ) 2003/10/16
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夜空に無数に輝く星。その中でも太陽系の家族である数個の惑星を除けば、あとは遠くで自ら光り
輝く恒星であることはPart3で述べたとおりです。では、我が太陽系の隣は一体どんな星(恒星)なの
でしょう。
太陽系から4.3光年離れたケンタウルス座アルファ星(アルファ・ケンタウリ)。私が子供の頃に習っ
た時は、これが太陽系に一番近い星でした。現在では、このアルファー星の3重星である、プロキシ
マ・ケンタウリ(ケンタウルス座プロキシマ星)」が、4.22光年の距離で最も近いとされています。残念な
がら、ケンタウルス座は南天でしか観ることができない上に、プロキシマ・ケンタウリは11等星なの
で、実際に肉眼でお目にかかれることはマズないと思います。
ところで、お隣の星までの実際の距離が気になります。宇宙で距離を表す、皆さんがよくご存知な
単位は光年でしょう。 これは 1秒間に300000q進む光が1年で到達する距離=1光年 ということで
すね。 つまり1光年=300000q×60秒×60分×24時間×365日=約9兆4680億qになります。プロ
キシマ・ケンタウリまでは4.22光年なので、更に4.22倍すると、39兆9549億km。ピンとこないので、身
近な旅客機の500km/hで到達時間を計算すると、電卓が機能しない・・・・。
他の恒星では、七夕の織り姫(こと座ベガ)と彦星(わし座のアルタイル)で有名な恒星の地球から
の距離はベガが26光年、アルタイルが17光年、そして北極星は431光年です。ここまでくると、文字
通りの天文学的な数字となり、宇宙の広大さを改めて思い知らされます。しかし、宇宙はもっともっと
大きいのです。次回はミルキー・ウェイ(天の川)の話題です。
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